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インプラントは何歳から何歳まで治療できる?インプラントに強い歯科医師が答えます

カテゴリー: インプラントの知識

インプラントは、失った歯を補う治療法として非常に優れています。従来のブリッジや入れ歯にはないメリットが多々あることから、インプラント治療を希望される方が年々増えているのが現状です。

そこで気になるのが「年齢制限」ですよね。何らかの理由で歯を失った人にとっては、インプラントが何歳から何歳まで受けられるのか、またどのような治療法なのか詳しく知りたいことかと思います。

インプラント治療とは

歯を丸ごと失ったケースに適応

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯と同じ「欠損補綴(けっそんほてつ)」で、歯を丸ごと失ったケースに適応される治療法です。詰め物や被せ物のような歯を部分的に補う装置ではありませんので、その点はご注意ください。

顎の骨にチタン製のネジを埋め込む

インプラント治療の最大の特徴は、人工歯根の埋入です。顎の骨にチタン製のネジである人工歯根を埋め込み、それを土台として被せ物(=上部構造)を装着します。従来の治療法では行わない外科手術を実施することから、年齢的な問題が浮かび上がってきます。その点が不安で、インプラントは何歳から何歳まで治療できるのか気になっている方も多いことかと思います。

インプラントは何歳からできる?

小さな子供はインプラントできない

インプラント治療は、乳幼児や小学生に適応されることはまずありません。なぜなら、その時期はまだ歯や顎の骨の発育が途上にあるからです。小児矯正はそうした発育する力を利用して、歯並び・噛み合わせを改善する治療ですが、インプラントはあくまで失った歯を補う治療であり、口腔環境が変わることはマイナスな影響しか受けません。

もちろん、歯や顎の発育状況には個人差があるため一概に語ることは難しいものの、少なくとも中学校を卒業するくらいまではインプラント治療を控えた方が良いといえます。

インプラント治療は16歳以上から?

当院では、インプラント治療を最低でも16歳以上の方にご提案するようにしています。16歳を超えると、顎の骨の成長はほぼ完了しており、人工歯根がマイナスな影響を与えることが少なくなります。

ただし、医学的・解剖学的な条件が満たされなければ、16歳を超えていてもインプラント治療できないことがあります。また、16歳というのはあくまで目安であり、他の医院では18歳以上、あるいは20歳以上にインプラント治療を適応しているところもあります。実際には何歳が多いかというと、20歳を超えているケースが一般的です。

子供がインプラント治療を受けるとどうなる?

16歳未満のお子様で、病気や外傷で歯を失った場合、入れ歯を装着するのは可哀そうと感じる親御様もいらっしゃることかと思います。見た目・噛み心地を限りなく天然歯に近い形で回復させることができるインプラントであれば、お子様の心身にかかる負担・ストレスを最小限に抑えられることでしょう。

けれども、発育期にインプラント治療を受けても、後々悪い結果を招いてしまうことがあるのです。

インプラントが発育を阻害する?

小児矯正が適応される6~12歳の時期は、子供の歯から大人の歯に生え変わるだけでなく、顎の骨も大きくなります。その時、歯根から歯冠まですべてが人工物で構成されたインプラントがあるとどうなるでしょうか?

インプラントを入れた当初は見た目も美しく、本物の歯と同じように機能してくれますが、歯や顎の骨の発育と共に、その位置は徐々にずれていきます。それだけなく、これから生えてくる永久歯の歯並びや噛み合わせが正常に構築されていくプロセスを邪魔してしまうこともあり得えます。

そうしたことから当院では少なくとも16歳になるまでは、インプラント治療をご案内しないようにしているのです。

インプラントは何歳までできる?

インプラント治療を受ける年齢に上限はない

インプラント治療には年齢的な下限が存在しますが、上限は設定されていません。基本的に何歳になってからでもインプラント治療は受けられます。私たちは年齢が上がるほどに歯を失うリスクも高まっていくことから、高齢になってもインプラントという優れた治療法の選択肢が残されていることは非常にありがたいといえます。

けれども、インプラント治療を安全に受けるためには、年齢以外の条件をすべて満たしている必要があります。

インプラントを安全に受けるための条件

顎の骨の状態が良好

インプラント治療を検討する上で最も重要なのは「顎の骨の状態」です。インプラント治療成否は、チタン製の人工歯根と顎の骨が正常に結合するかどうかにかかっているといっても過言ではないからです。重度の歯周病や骨粗しょう症によって顎の骨の状態が悪くなっていると、年齢に関係なくインプラント治療が難しくなります。

大きな病気を患っていない

重度の糖尿病や高血圧症にかかっていたり、脳梗塞などを発症して血が固まりにくくなるお薬を飲んでいたりすると、外科手術を行えない場合があります。そうした病気を患っていても、全身状態が良好に保たれていれば、インプラント手術も問題なく実施できます。

たくさんの歯を失った方へ

上述したように、インプラント治療には原則として年齢に上限はありませんが、たくさんの歯を失った場合は入れ歯の方が適しているように思われがちです。とくにすべての歯を失ったケースでは、その分だけ人工歯根を埋め込んでいくのも大変そうですよね。

そうした方には「All on 4(オールオン4)」と呼ばれる少し特殊なインプラント治療がおすすめです。

オールオン4はすべての歯を失ったケースに適応されるインプラント治療で、4本の人工歯根を埋め込むだけで、総入れ歯の形をした上部構造を装着できます。江東区東陽のナオデンタルクリニックでは、オールオン4によるインプラント治療にも対応しておりますので、関心のある方はお気軽にご相談ください。

まとめ

インプラント治療の年齢制限について解説しました。何歳から何歳まで受けられて、実際に受けるのは何歳が多い、という情報はインプラント治療を検討中の方にとって非常に有益かと思います。

年齢以外のことでもインプラントで疑問や不安に感じることがあれば、いつでもナオデンタルクリニックまでご連絡ください。当院は地下鉄東西線東陽町駅 / 西口1番出口より右に徒歩0分の好立地で開業している歯医者さんです。

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