奥歯2本をインプラントにする場合の費用相場
何らかの理由で失った歯は、インプラント・入れ歯・ブリッジという3つの方法で治療できます。失った歯を放置すると、歯並びや噛み合わせが悪くなるなど、さまざまな悪影響が生じるため、3つの方法から1つを選び、できるだけ早く治療することが大切です。
その中でも重要な機能を担っている奥歯2本を失った場合は、治療選択に細心の注意を払う必要があるといえます。今回はそんな奥歯2本をインプラントにする場合の費用相場について、東陽町のナオデンタルクリニックが詳しく解説をします。
目次
奥歯2本の治療が重要な理由
奥歯は、専門的に臼歯(きゅうし)と呼ばれる歯で、食べ物を噛むそしゃく機能の主体となっています。とくに前から6~7番目の大臼歯を2本失うと、食べ物を噛む機能に大きな支障をきたすことに間違いはありません。それだけに奥歯2本を失った症例では、インプラントのような歯根から回復できる治療が望ましいといえるのです。ただし、インプラントには保険が適用されないため、奥歯2本を治療する場合の費用もそれなりに高くなる点に注意が必要です。
インプラントの費用はどうやって決まる?
インプラント治療は、カウンセリング、検査・診断、外科手術、上部構造の製作といった流れで進行していきます。このうち外科手術と上部構造の製作に関しては、治療する歯の本数が増えるほど、費用も高くなっていきます。奥歯2本をインプラントで治療する場合は、基本的に2本の人工歯根の埋入が必要となりますし、上部構造も同じ数だけ製作しなければならないからです。
奥歯2本だけでなく、その他の部位も含めて3本、4本と治療する本数が増えていく場合も外科手術と上部構造の費用が高くなっていくものとお考え下さい。カウンセリングや検査・診断の費用は、インプラントの本数が増えても大きく変わることはまずありません。
歯科医院によって料金体系が異なる
上段でも述べたように、インプラントは保険外診療となることから、歯科医院によって料金体系が異なります。とりわけ手術費用に関しては、採用しているインプラントシステムによって費用も大きく変わってくることでしょう。一般的な傾向としては、後発のマイナーなインプラントシステムほど費用が安く、長い歴史と豊富な実績があるメジャーなインプラントシステムは、いわゆる適正価格で治療を受けられることが多いです。
また、インプラントの上部構造素材は、金属、レジン、セラミック、ジルコニアなどから選択可能です。通常の被せ物治療と同様、セラミックやジルコニアを選択した場合は、奥歯2本のインプラント治療にかかる費用も自ずと高くなります。
インプラント奥歯2本の費用相場
ここからは、奥歯2本を実際にインプラントで治療した場合の費用相場について考えていきましょう。そこでまずは、インプラントの費用の内訳を全国的な相場でご紹介します。
- カウンセリング(0~5,000円程度)
- 検査・診断(5,000~50,000円程度)
- 埋入手術(150,000~300,000円程度)
- 上部構造の製作(50,000~150,000円程度)
【奥歯のインプラント1本あたりの総額】300,000~500,000円程度
繰り返しになりますが、カウンセリングや検査、診断にかかる費用は、奥歯をインプラントで1本治療する場合も2本治療する場合も大差はありません。実際に奥歯のインプラント治療を始めるまでは、高くても50,000円程度の出費に抑えられます。
今回は、奥歯2本をインプラントにする場合を想定しているため、埋入手術と上部構造の製作がおよそ2倍になります。なぜなら、人工歯根と上部構造(人工歯)も奥歯2本分必要になるからです。そうなると奥歯2本のインプラント治療の総額は次のようになります。
【奥歯のインプラント2本あたりの総額】600,000~1,000,000円程度
これはあくまで目安であり、奥歯2本のインプラントの費用は、実際に精密検査を実施して診断を下し、治療計画を立ててみなければわかりません。また、骨が不足しているケースでは、骨造成の手術が別途、必要になりますし、手術への恐怖心や不安感を和らげるために静脈内鎮静法を併用した場合は、十万円前後の費用が加算されることになります。
【奥歯2本】入れ歯・ブリッジとの比較
冒頭でも述べた通り、失った歯の治療法としては、インプラント・入れ歯・ブリッジという3つの選択肢があります。それは奥歯2本を治療する場合も例外ではありません。そこで気になるのが奥歯2本をインプラントで治療した場合と、従来法の入れ歯・ブリッジで治療した場合の費用の差ですね。
【奥歯2本の入れ歯の費用相場】
奥歯2本をインプラントではなく、入れ歯で治療した場合は、保険診療で3,000~5,000円程度の費用がかかります。入れ歯は着脱式の装置であり、設計の自由度も高いことから、3本や4本の歯を失ったケースでも比較的柔軟に対応できます。
ただし、奥歯2本をインプラントで治療した場合と比べると、機能性・審美性・耐久性・装着感という点において、結果に満足できない人の方が多くなります。また、自費診療で奥歯2本の入れ歯を作る場合は、100,000~300,000円程度の費用がかかります。入れ歯に使用する素材や設計にもよりますが、奥歯2本をインプラントで治療した場合より極端に安価になるというわけではないのです。
【奥歯2本のブリッジの費用相場】
奥歯2本をインプラントではなく、ブリッジで治療した場合は、保険診療で20,000~30,000円程度の費用がかかります。その際、使用できる材料は歯科用合金かレジンに限られます。自費診療のブリッジでは、セラミックやジルコニアも使用できることから、奥歯2本の費用も150,000~300,000円とやや高額です。
入れ歯やブリッジといった従来法も審美性や機能性、耐久性を追求すると数十万円の出費は避けられないのです。そう考えると奥歯2本のインプラント治療の費用も極端に高いわけではないということがわかるかと思います。
まとめ
今回は、奥歯2本をインプラントする場合の費用相場について、東陽町のナオデンタルクリニックが解説しました。奥歯のインプラント治療は、1本あたり300,000~500,000円が相場となっており、2本治療する場合は600,000~1,000,000円程度の費用がかかることになります。
ちなみに当院では、奥歯のインプラント治療を1本あたり330,000円で承っておりますので、単純計算だと奥歯2本で660,000円となります。もちろん、奥歯2本だけではなく、3本や4本のケースにも対応可能です。奥歯2本のインプラント治療にかかる費用や治療期間などをより具体的に知りたい方は、いつでも東陽町のナオデンタルクリニックまでご相談ください。
最新記事 by 高峰 直努 院長 (全て見る)
- テストナオデンのインプラントブログ個別記事のタイトル テストナオデンのインプラントブログ個別記事のタイトル - 2021年10月25日